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最近の日課

 

最近は作品作りがメインの毎日なので、1日一度は自然の中に身を置くことを日課にしています。

もう1ヶ月以上経つので、すっかり習慣になりました。

 

一周普通に歩いたら15分もかからないくらいの池の周りを散歩しているんですが、

前はその15分が惜しくて、たまにしか足を運ぶことがありませんでした。

 

でも、いざ習慣にしてみるとその15分が与えてくれる豊かさのすごいこと!

 

私は性格的にせっかちなので、すぐに結果が欲しくなるし、待つのがあまり上手ではありません。

だからこそ、毎日の中に「同じ道を歩く」ということをやってみよう、と思ったのも

この散歩を始めたきっかけです。

 

毎日毎日、晴れの日も、雨の日も、同じ場所を歩く。

 

すると、不思議なことにそれが全然飽きないことに気づきました。

歩く時間や自分の状態、お天気、気温、

同じ場所を歩いていても、毎日見える景色、感じることは少しずつ違う。

 

今日はこの葉っぱの色にこんなに感動したのに、

あれ、今日はその隣の木の形に惹かれる、というように。

 

そういう自分しかわからない、自分の中の変化。

自分のリズムに耳を澄ます。

そんな風に、自然の中を歩ていると、

ちょっと離れたところから自分をスキャニングできる気がします。

 

そして、自然は調子のいい日も、悪い日も

なんの差別もせず、ただあるがままに私のことを受け入れてくれます。

そして、美しい光で全てを照らしてくれる。

 

お日様が足元の小さな草木にスポットライトを当てた一瞬や、

誰もいない竹林の中でただ葉っぱの擦れ合う音を聴くとき。

木に映し出された葉っぱの影。

 

そういう一つ一つの自然の織りなす景色に心が震え、

命って素晴らしい、と心から思えます。

そして朽ちていく木々が土に帰る様子、その隣で新しい木が天に向かって伸びていく様子、

あらゆる命がめぐっていてどれも無駄がなく、美しく、

そしてどんな木も決して同じものは一つもない。

 

その飾りもしない姿に毎日心を動かされるようになってから、

前よりもうんと、他人に対しても、自分に対しても寛容になりました。

 

特に子育てにおいては、私のコントロールの範囲なんかにはまったくおさまらない、

三者三様の子どもたちのあるがままを、愛おしく思い、また見守る術を

自然に教えてもらいました。

 

毎日、「今日は何を教えてもらえるのかな?」と、最近はそんな気持ちでわくわくしながら

散歩に向かい、無数の木々やお日様、風とおしゃべりをしながら、

心にたくさんの栄養を自分にプレゼントしながら、

コツコツと作品づくりに励んでいます。

 

Dewの方も、ソロの方も、制作真っ最中。

引き続き、頑張ります。