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自分を超える

 

 

昨日、長男が生まれて初めて空手の昇段審査に臨みました。

 

あんなに緊張している長男を生まれて初めてみたことで、

自分のライブでもあんなに緊張したことないくらい私も緊張してしまいました(笑)

 

一番はじめは、彼は審査を

 

「受けない、受けたくない、そもそも空手はやりたくない」とぶつぶつ言っていました。

 

(いや、自分で習うって言ってたやん)と思いつつ、

今の息子の気持ちを尊重させるのか、

それとも半ば無理やり押し通すのかかなり悩んで。

 

一ヶ月くらい、ぶつくさ言いながら揉めていました。

 

でも、「お母さんも何か一つ、これまでやらなかったことを挑戦するならやる」

ということになり、私も約束し、彼は審査を受けることにしました。

 

この一ヶ月ほど、どうして受けたくないのか、

そこについても何度も話し合って、

「落ちるのがいやだ」という気持ちが一番強かったみたいだったので、

そこに関しては痛いほど私も分かるから何度も二人で話し合いました。

 

そして、その話し合いの結果、目標は「受かること」ではなく、

「今の自分をちょっと超えてみよう、としてみること」。

 

そこを踏み外さないように私も応援しようと思いました。

 

決して今回の形って長男の意見を100%尊重した形ではなかったから、

親として良かったのか?正直わからないです。

 

でも、最後は自分で「やる」と言って、練習も自分で家でもコツコツ続けて、

私もこっそり寝てから動画で型を研究したり(笑)

 

そうやって私もコミットすると長男もだんだんやる気になっていきました。

審査では頭真っ白になってフリーズしそうになったところを、

最後に一人だけラストチャンスをもらってぎりぎりやりきって。

 

本人は終わった瞬間ダメだと思ったらしく

「目から汗がとまらん」と必死にごまかしていました(笑)

 

けれど、師範が「自分を信じなさい」と最後まで見守ってくれたり、

先輩方が何度も指導してくれたり。

受かったことはきっとそれなりの自信につながったと思うけど、

そこじゃなくて、

 

「あーいやだなぁ、でもやってみるか」と重い腰を上げた時に、

そこには応援してくれる人、見守ってくれている人がそばにいて、

うまくいかなくても、自分の中に大事な経験として生き続けるものがある

ということを、ほんのひとかけらでも、自分の体験として感じてくれているといいなと思います。

 

帰り道の長男の顔は行きと全然違っていました。

きっと自分を超えたんだろうな、と思います。

 

そんな教室で頑張っているたくさんの子どもたちや大人の方達に感化されて、

「大きな花」もできました。

 

自分を超えてみること、楽しいことばかりではもちろんないけれど、

次は私の番。がんばります。

 

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「大きな花」

 

何も咲かない寒い日は

下へ下へと根を伸ばそう

やがて大きな花が咲くから

もう少しだけ粘ってみよう

 

辛い時こそ素直になって

誰かが必ず見守っている

 

僕らはみんなひとりじゃない

支え助け合える人たちがいる

涙はいつか笑顔に変わり

僕らを照らし続ける

 

前へ進めないそんな日は

今いる場所で足踏みしよう

踏み固めてるその足元は

きっと誰より輝いている

 

諦めないでどんな時でも

誰かが必ず支えてくれる

 

僕らはみんなひとりじゃない

導いてくれる人たちがいる

強くなるほどに優しくなろう

やがて大きな花が咲く

 

辛い時こそ素直になって

誰かが必ず見守っている

 

僕らはみんなひとりじゃない

支え助け合える人たちがいる

涙はいつか笑顔に変わり

僕らを照らし続ける

 

僕らはみんなひとりじゃない

導いてくれる人たちがいる

強くなるほどに優しくなろう

 

そして大きな花が咲く

 

必ず大きな花が咲く

 

©️ 2021 Haruna Yamaguchi

 

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