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私とラジオ

 

私は今静岡のk-mixというラジオ局で「Point of Dew」という番組を週に1回担当させてもらっています。

radikoというアプリを使うと全国どこからでも聴いたり、聴き逃しても遡って一週間は聴いていただくことができます。

ユニットで担当させてもらっている番組ですが、秋頃からは諸々の都合で私が一人で担当させてもらっています。

 

今年の春で4年目を迎えるのですが、現在は神保町でカフェ「あたらくしあ」をされている久保田さんという方に

デビューの時からラジオでお世話になっており、その方に私のラジオ熱をお伝えしたところ、

偶然にも枠を担当させていただけることになったのが事の始まりでした。

 

コロナでロックダウンが始まった頃からの番組スタート。

大変だったのですが、おかげで改めてラジオが好きだと再確認しました。

 

私はラジオにはインターネットとはまた違った魅力があると思っていて、

結局私は何に惹かれているのか考えた時、その「偶然性」に惹かれているのだろうなと思いました。

 

インターネットも昔はもっと偶然の出会いがあったのですが、今はちょっと何かを調べたらそのキーワードを

記憶してしまってそれにまつわる情報がどんどんと目の前に飛び込んできてしまう。

それに助けてもらっていることも大いにあるので否定はしたくないのですが、

自分が受け取る情報をコントロールできないところにちょっと怖さを覚えはじめました。

 

一方で、ラジオも、もちろん宣伝とか言い始めたらキリがないのですが、

まだ少し風船に手紙をつけて飛ばすような、そんな不確実性が残っているように感じます。

 

ふとつけた時に耳に入った音楽、聴こえてきた言葉。

それはきっとアルゴリズムを超えたところにある出会いです。

 

私はラジオを通したそんな偶然の出会いにこれまでたくさん助けてられてきたので、

今この手紙を書いた風船を飛ばす役をすごく楽しませてもらっています。

 

そして、不特定多数の人たちにむけているのに、どこかラジオには「一対一」の親密さがあります。

一番私がラジオに助けられたのは東日本大震災の時でした。

不安で一人ぼっちの時に、一晩中、ラジオの向こうにいるパーソナリティの人の声に救われました。

計画停電の時は、Dewの相方と一緒にアカペラで放送局に歌いに行かせてもらったこともありました。

 

そんなこともあって私は、やっぱりラジオが大好きです。

どこまでも開かれているのに、どこまでもパーソナルな、不思議な空間。

 

今年は人生の「不確実性」「偶然性」を、もっと楽しみたいと思っています。

人間の編み出したアルゴリズムでは捉えきれない出会いが、自分を予期せぬ方向へ導いてくれると信じて。

そして、その時の一番のコンパスは、他の誰でもない、自分の心。

 

 

山口春奈

 

 

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