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アルバム「SHANTI」収録曲紹介 "RA MA DA SA"

RA MA DA SA (パンジャーブ語 マントラ)
これは比較的マントラの中でも新しく、1973年に初めて登場したものです。
意訳や詳しい解説はライナーノーツに書きました。
日本人が万物に神様を見出したりするように、
自然物のエネルギーを自分の中に取り込み、体現し、
自然界の神聖な部分と自分が融合するような、そんなイメージで音楽をつけました。
内と外
生と死
喜びと悲しみ
相反するものはコインの裏表のようなもので、
決して片面だけでは存在しないのだということを、レコーディングを通して改めて感じた一年でした。
私達は悲しいもの、苦しいものは、つい目を背けたり、否定してしまいがちですが、
本当に苦しいのは、悲しいことや苦しいことと出会うことではなく、それらを受け入れられないことなのだと気付きました。
苦しみも、悲しみも、否定せずにまずはその気持ちと一緒にいる。
何もジャッジせずに、その気持ちの中に留まってみる。
そうすることで、拒絶する気持ちが溶けていくように思います。
無理に受け入れようとしなくてもいい。無理になかったことにしなくてもいい。
ただ、「そうなんだね」と、感じた素直な気持ちを感じてみる。
簡単そうで難しいのですが、そうすることで、拒絶する気持ちが溶けていくとき、
悲しみや苦しみも、私達を脅かすものではなくなるどころか、
コインが裏返るように私達に新しい景色を見せてくれる大きな喜びに気付くためのきっかけへと変わっていきます。
そして、その一連のプロセスを辿るとき、「祈り」は大きな大きな力になってくれると思います。
メロディも、そんな葛藤の末に統合に向かうイメージを持ってつけました。
このアルバムが、元気な人もそうですが、困っている方、悩んでいる方に皆さんを通して届くことを心から願っています。
バイオリン、ストリングスアレンジは須磨和声くん、チェロは原口梓さんです。
曲後半にかけての和声くんの素晴らしいストリングスアレンジは必聴です!
アルバム、ライナーノーツ、コード譜のご予約はオンラインストアから。
CDのご感想をいただけた方には、次回のご購入時に送料がになるクーポンを
お送りしています。
ぜひ、作品の感想を聞かせていただけますと嬉しいです!
この作品の「祈り」がどうか必要な方に祈りが届きますように。
 
山口春奈