春休み最終日の昨日、子どもたちと春休み２度目の屋台へ行って射的をしました。
私は「銃」というものが大の苦手です。
子どもの頃から、遊びであっても、鉄砲の形をしたものが本当に怖くて苦手でした。
割り箸鉄砲でも、嫌だったほど。ビービー玉の鉄砲もダメ。
夜に夢で必ず出てきてうなされるほど、嫌でした。
だから、つい初めて射的の屋台の前を通った時、
「あんなの、しなくていいよ」とぽろっと言ってしまいました。
そしたら、次男が、「うん、そうだよね、どうせ当たんないもんね。」
と言いました。
その時は、それで終わったんですが、
「あのswitch（射的の的に置いてた）って取れるのかな？」と
家に帰ってきてから何度か聞いてきました。
私は「あんなの滅多に取れないよ〜」と言って受け流していたのですが、
その日の夜、昼間に子どもたちと言った屋台と同じ屋台へ行って
射的をした人の写真の投稿が偶然にも目に飛び込んできました。
それを見た瞬間、
「私はもしかしたら大事な気持ちをつぶしちゃったかもしれない」
とどきり、としました。
そして
「あのさ、もしかして、射的やりたかった？」
と次男に聞きました。
次男ははじめはケロッとした顔をして
「ううん、だってなかなか取れないでしょ、あんなの」
と言ったけど、私は
「おかあさんはそう思うよ。でも、おかあさんが『あんなのやらなくていいよ』って
言っちゃったから我慢してたら、ちゃんと言っていいよ。
switch取れなくても、射的がやってみたい、って気持ちがあるんなら、
やってみて取れないのと、やらないのとでは違うから。」
と伝えると、次男はうーん、と顎に手を添えて何か考えていました。
「うん、わかった。」
しばらくして、私が部屋で作業をしていたら、次男が私のところへやってきて、
「お母さん、ぼくやっぱり射的やってみたい！」
と言いにきました。
あぁ、よかった、なんとか間に合った、かもしれない、と思いました。
そして、長男も「あ、じゃぁやろっかな！」と乗り気だったので、
みんなでお小遣いの600円を握りしめて、春休み最後の日、いざ２度目の屋台へ。
意外と重たい銃にコルクを詰めて。いざ。
いざ・・・？
のはずが、緊張しすぎて固まる二人（笑）
隣で他の子はどんどん弾を詰めてパンパン打っていく中、
慎重に品定めをする二人。
屋台のおっちゃんも「おい大丈夫か？」と声をかけにくるほど（笑）
でも、一発目を「ぱーん！」と打ったら、
その後は二人ともお目当てを必死で狙っていました。
結果、次男は残念賞。（うんち型スーパーボールをもらう）
長男は、「すきなの一個」の的を命中させたけれど、
標的が棚から落ちなかったので残念。
けれど小さなおもちゃを二発目で当てました。
銃の重み。パーン！と伝わる振動。
引き金を引く時のドキドキ。
小さな経験。
でも大きな経験。
私にとっても大きな経験。
春休みの最後の思い出はそんな親子の初体験でした。
終わってチョコバナナを頬張りながら
「来年は絶対リベンジする！」と既に鼻息を荒くしていた二人。
また多分夏くらいにチャンスは巡ってくるはず。
大人の思い。
子どもの気持ち。
今回は偶然にも気付けたけれど、
無意識に子どもの気持ちを私もきっとたくさんコントロールしてしまっていること、
あるんだろうなと思いました。
子育ては本当に難しい。
自分の安心、心地よさの中でついつい子どもを囲いたくなってしまうこともあるけれど、
そういう時こそ、「行っておいで」と背中を押して外へ出してやらねば。
ちなみに、その日あんなにおもちゃとはいえかなりしっかり銃に触れましたが、
子どもたちとの素敵な思い出のおかげで、私も悪い夢は見ませんでした。よかった。
世の中の銃が、今日みたいな笑顔を生み出すものになりますように。
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クラウドファンディング「PRAYACTION Project」にて制作した、
世界の祈りを集めたアルバム「SHANTI」
2023.3.21 Release
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