4曲目「OM MANI PADME HUM」 (チベット仏教 マントラ)
これは六字大明呪という名前で知られているチベット仏教の真言(マントラ)です。
日本語訳はライナーノーツで詳しく解説していますが、
このマントラは私たち人間が抱くあらゆる欲望、羨望、偏見、所有欲などといった、感情の執着から私たちを解き放ち、
秩序と知恵の調和へと導くための祈りが凝縮されています。
泥の中から美しい花を咲かせる蓮の花のように、欲や執着といった感情が芽生える中でも、
人間としての「美しさ」を私達が見失わず、そこに向かい続けられるようにという祈りの言葉です。
生きていると、欲や執着といった、これらの感情を抱かない、出会わないで人生を送ることはできません。
けれど、この祈りはそんなときにそれらの感情に飲み込まれることなく
「本当に大切なことは何か」を思い出し、また私達を導いてくれるように思います。